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歯の中にもう1本歯がある!?「歯内歯(しないし)」をご存じですか?
祇園祭りも終わりを迎えました。お盆に向けて京都市内の暑さも益々増すばかりです。
熱中症には十分に気をつけてくださいね。
「歯の中に歯がある」と聞くと驚かれるかもしれませんが、実際にそのような見た目になる**「歯内歯(しないし、Dens Invaginatus)」**という先天的な歯の異常があります。
見た目では気付かれにくいことも多く、症状がないまま経過するため、定期検診やレントゲン検査で偶然発見されるケースも少なくありません。
今回は歯内歯について詳しくご紹介します。
歯内歯とは?
歯内歯とは、歯が作られる途中で歯の表面(エナメル器)が内側へ入り込んでしまうことで、歯の内部にもう一つ歯があるような形になる先天性の発育異常です。
レントゲン写真では、歯の中に小さな歯が入っているように見えることから、「歯の中の歯」と表現されることもあります。
特に上あごの前歯に多くみられますが、どの歯にも起こる可能性があります。
なぜ起こるの?
はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、歯が形成される胎児期から乳幼児期にかけて、
- 歯胚(歯のもとになる組織)の発育異常
- 局所的な圧力
- 成長過程での発育異常
などが関係していると考えられています。
つまり、生まれつきの歯の形の異常であり、虫歯や生活習慣が原因ではありません。
なぜ問題になるの?
① むし歯になりやすい
歯内歯では、歯の表面に通常よりも深い溝や複雑な形態ができます。
そのため、
- 歯ブラシが届きにくい
- 汚れがたまりやすい
- 細菌が侵入しやすい
という特徴があり、通常の歯よりもむし歯のリスクが高くなります。
② 神経まで感染しやすい
歯内歯では、細菌が通常より短い距離で歯の神経(歯髄)へ到達することがあります。
そのため、小さなむし歯でも神経に感染し、
- 歯髄炎
- 根尖性歯周炎
- 歯の根の先に膿がたまる
などのトラブルにつながることがあります。
③ 痛みがなく進行することも
歯内歯の怖いところは、自覚症状がほとんどないまま病気が進行することがある点です。
気付いたときには、
- 神経が壊死している
- 根の先に大きな膿ができている
というケースも珍しくありません。
そのため、定期的なレントゲン検査がとても重要になります。
治療が難しい理由
歯内歯では、歯の内部構造が非常に複雑です。
通常の歯とは異なり、
- 神経の位置が複雑
- 根管(神経の通り道)が入り組んでいる
- 細い枝分かれが多い
といった特徴があります。
そのため、一般的な根管治療(抜髄や感染根管治療)が難しく、十分に器具が届かないこともあります。
場合によっては、歯科用CTやマイクロスコープを用いた精密な診断・治療が必要になることがあります。
歯科医院でできること
歯内歯は早期に発見できれば、多くの場合で歯を守れる可能性が高くなります。
歯科医院では、
- 視診
- レントゲン検査
- 必要に応じて歯科用CT検査
- むし歯の早期治療
- 溝を樹脂(シーラントやレジン)で封鎖し、細菌の侵入を予防
- 定期的な経過観察
などを行い、お口の状態に合わせた治療・予防をご提案します。
症状がない場合でも、将来的なトラブルを防ぐために予防的な処置を行うことがあります。
まとめ
歯内歯は、生まれつき歯の内部構造が複雑になっている珍しい歯の発育異常です。
- 歯の中にもう一本歯があるように見える構造
- むし歯になりやすい
- 神経まで感染しやすい
- 痛みがなく進行することがある
- 根管治療が難しくなる場合がある
このような特徴があるため、早期発見と定期的な経過観察が非常に重要です。
団おとなこども歯科では、レントゲン検査や必要に応じた精密検査を行い、患者さま一人ひとりに合わせた治療・予防をご提案しています。
「歯の形が少し変わっていると言われた」「レントゲンで異常があると言われた」という方は、お気軽にご相談ください。
定期検診による早期発見・早期治療が、大切な歯を長く守る第一歩です。





