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歯の多い病気、『過剰歯』って知ってますか?
京都市中京区、丸太町駅近くの団おとなこども歯科です。
今日は朝の天気予報で大寒波とのこと。自転車通勤の院長ですが、京都市の寒さは寒いというよりも痛いです。耳が取れそうになりながら診療所に向かっていっています。
さて、本日は過剰歯についてブログを書いてみます。
過剰歯とは、読んで字のごとく歯が過剰に多く生えていることを指します。反対に、歯が生まれつき少ない子もいます。これを先天性欠如歯といいます。開業してもうすぐ1年を迎える当院ですが、小さいお子様の患者さんがたくさん通院しており、日ごろの診療でも、この過剰歯や先天性欠如歯をちょくちょくみかけます。体感では、過剰歯よりも先天性欠如歯のほうが遭遇率が高い気がします。むし歯チェックや定期検診のつもりで歯医者さんに行ったら、歯の本数に異常があると言われて不安に思いますよね。
でも、安心してください。適切な時期にきちんと治療を行うことで、綺麗で機能的な歯並びになります。
過剰歯とは?
過剰歯は、通常の乳歯や永久歯に加えて余分に生えてくる歯で、多くの場合、上顎の前歯部(中切歯の間など)に発生します。特に「正中過剰歯」と呼ばれるものは、子どもに多く見られます。過剰歯の形状は正常な歯に似たものから円錐状のものまでさまざまで、埋伏しているケースもあります。
過剰歯の発生率と原因
過剰歯の発生率はおよそ1〜3%とされており、特に男児に多く見られる傾向があります。その原因は明確には解明されていませんが、遺伝的要因や歯の発生異常が関与していると考えられています。また、歯の発生過程で過剰な歯胚が形成されることも原因の一つとされています。
過剰歯はいつ発見されるのか?
過剰歯は多くの場合、自覚症状がなく経過し、定期的な歯科検診時のパノラマX線撮影(レントゲン撮影)によって偶然発見されることがほとんどです。もしくは、歯が生えかわりだすタイミングで、歯の萌出の遅れを気にして受診されることが多いです。特に埋伏している過剰歯は見た目ではわからないため、歯の生え変わりの6歳前後では、虫歯がなくても歯医者さんに一度受診しましょう。
過剰歯が引き起こす問題
過剰歯があると、以下のような問題が生じる可能性があります。
- 歯列不正の原因
過剰歯が生えることで、周囲の歯が押され、歯並びが乱れることがあります。そのため、早期に矯正治療が必要になるケースもあります。 - 正しい永久歯の萌出を妨げる
本来生えるべき永久歯の邪魔をし、適切な位置に生えないことがあります。 - 歯の根の吸収
過剰歯が隣接する歯の根を圧迫し、吸収してしまうこともあります。根っこが短くなってしまった歯は、ぐらぐら揺れてしまうので注意が必要です。 - 嚢胞(のうほう)の形成
過剰歯の周囲に嚢胞と呼ばれる膿の袋ができると、炎症や腫れを引き起こすことがあります。
診断方法とCTによる精密検査
当院では、過剰歯の正確な診断のためにCT(コンピュータ断層撮影)を完備しています。従来のレントゲンでは確認しにくい埋伏過剰歯の位置や周囲の歯への影響を、3D画像で詳細に把握することができます。特に、過剰歯が永久歯の歯根に影響を及ぼしているかどうかを精密に評価するため、CT診断は非常に有効です。
治療のタイミングと方法
過剰歯の治療が必要かどうかは、位置や生え方によって異なります。一般的には以下のようなケースでは抜歯が推奨されます。
- 永久歯の萌出を妨げている場合
- 歯列不正の原因となる場合
- 嚢胞形成や隣接歯への影響が懸念される場合
抜歯の時期については、永久歯の発育状態を考慮しながら決定します。通常は6〜7歳頃から定期的に経過を観察し、最適なタイミングで処置を行います。
当院では、過剰歯の抜歯が必要な場合、精密な診断のもとで処置を行います。また、高次医療機関への紹介も可能ですので、より専門的な治療が必要なケースにも対応できます。
また、当院には矯正専門医・指導医の資格を持つ矯正担当医が在籍しており、これまで15000症例以上の実績があります。他院では治療が困難とされる症例についても、専門的な技術と経験を活かして治療を行うことが可能です。
まとめ
過剰歯は子どもの歯並びや永久歯の健康に影響を与える可能性があるため、早期発見と適切な対応が重要です。当院ではCTを用いた精密な診断を行い、矯正医専門医と連携しながら、お子さまにとって最適な治療計画を提案します。定期的な歯科検診を通じて、お子さまの健康な口腔環境を守っていきましょう。「うちの子は虫歯もないし、歯医者にかかったことがない」という保護者の方は、ぜひお子さまの健康のため、一度歯科検診に来てみてくださいね。


