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【睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と歯科でできる治療について】

団おとなこども歯科です。少しずつ日中の気温が上がり、過ごしやすい日も増えてきましたね。三寒四温で体調の管理も大変ですが、風邪などひかぬようお気を付けください。
こういう時期の就寝時の体温調節はいつも難しいなと思っているのですが、皆さんすっきり眠られていますでしょうか?今日はこの『眠り』について当院の取り組みを書いてみます。


いきなりですが「日中に強い眠気がある」「いびきがひどい」といったお悩みを抱えている方はいませんか?もしかするとそれは**睡眠時無呼吸症候群(OSAS)かもしれません。睡眠時無呼吸症候群は放置すると生活の質が低下するだけでなく、重大な事故や健康被害につながる恐れがあります。
今回は、OSASとはどのような病気なのか、治療方法、そして歯科でできる治療であるOA(口腔内装置)**について詳しく解説いたします。


睡眠時無呼吸症候群(OSAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止したり、低呼吸状態になる病気です。
主に上気道(のどや鼻の奥)の閉塞が原因で起こります。

OSASの主な症状

  • いびきをかく
  • 日中の強い眠気
  • 集中力や注意力の低下
  • 夜間の頻尿
  • 起床時の頭痛
  • 倦怠感や疲労感
  • 睡眠中の無呼吸状態を家族やパートナーに指摘される

これらの症状が長く続く場合、OSASが原因である可能性があります。

OSASが体に与える影響

睡眠中に無呼吸や低呼吸が繰り返されることで、体内の酸素が不足し、以下のような健康被害を引き起こす可能性があります。

  • 高血圧
  • 不整脈
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 糖尿病
  • メタボリックシンドローム

さらに、日中の眠気や注意力の低下によって、交通事故や労働災害のリスクが高まることも報告されています。


OSASの治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療法にはいくつかの方法がありますが、第一選択肢となる治療法はCPAP(シーパップ)療法です。

CPAP療法とは?

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)は、就寝時に鼻にマスクを装着し、空気を持続的に送り込むことで気道の閉塞を防ぐ治療法です。

  • 治療効果が高く、OSASの重症例にも適応可能
  • 無呼吸やいびきを即座に改善
  • 高血圧や不整脈などの合併症リスクも軽減

CPAP療法は効果が高いものの、以下のような理由で続けられないケースもあります。

  • マスクの違和感
  • 機器の音が気になる
  • 就寝中にマスクが外れてしまう
  • 持ち運びが不便

そのような場合、CPAPが適応できない場合の代替治療として**OA(口腔内装置)**が役立ちます。


歯科でできる治療:OA(口腔内装置)療法

OA療法(Oral Appliance Therapy)は、歯科で行えるOSASの治療法です。
作製から管理まで全て保険診療で行うことができます。
※ただし、医師の診断書が無い場合は自費診療となりますのでご注意ください。


上下のマウスピース型の装置(当院では分離型を推奨)を就寝時に装着してもらい、下顎を前方に出すことで、気道を広げ、閉塞を防ぎます。

OA療法の特徴

  • 軽症~中等症のOSASに適応
  • CPAPに比べて簡便である
  • 装着が比較的容易でコンパクト
  • 持ち運びが簡単
  • CPAPが使えない場合に有効

どのような装置か?

OA装置は、患者様の口腔内に合わせてオーダーメイドで作成します。

  • 装着は歯科医院でフィッティングを行い、最適な位置になるように調整
  • 睡眠中に装着することで、下顎を軽く前に出して気道の閉塞を防止
  • ソフトタイプやハードタイプなど、患者様の口腔内の状態やお好みに応じて選択可能

CPAPとの違い

項目CPAPOA(口腔内装置)
治療の方法空気を送り込み気道を広げる下顎を前方に出して気道を広げる
効果高い(重症例にも対応可能)軽症~中等症に有効
持ち運び不便便利(コンパクト)
装着感違和感があることも比較的違和感が少ない
治療の継続性慣れるまでに時間がかかる継続しやすい

当院でのOA治療について

当院では、かかりつけ医と連携しながらOA(口腔内装置)の作成を進めております。

【治療の流れ】

  1. OSASの診断(かかりつけ医)
  2. OA治療が適応の場合、かかりつけ医の紹介状を基に歯科でOAの作成
  3. フィッティング・調整
  4. 定期的な経過観察

装着後、呼吸状態やいびきの改善効果を確認しながら、必要に応じて装置の再調整を行います。


いびきや強い眠気を感じたら早めの相談を

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は放置すると重大な健康被害や事故につながる可能性があります。

  • いびきがひどい
  • 日中の強い眠気
  • 集中力の低下
  • 疲労感が取れない

このような症状が気になる場合は、かかりつけ医やかかりつけ歯科医に相談してみましょう。
OA治療はCPAPに次ぐ有効な治療法であり、生活の質を大きく改善できる可能性があります。

当院では、装置作成後も定期的な管理を行いますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。


団おとなこども歯科で一緒に睡眠の質を改善し、健康な毎日を送りましょう。