
コラムCOLUMN
40代から増える「根面虫歯」って?
京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科です。
「最近、歯の根元がしみる」
「歯の付け根が黒くなってきた」
そんなご相談が40代以降の方から増えています。
これは、歯の“根元”にできる虫歯=根面カリエス(こんめんカリエス)の可能性があります。
■ 根面カリエスってなに?
通常、歯の頭(歯冠)はエナメル質で覆われており、虫歯にも比較的強い構造です。
しかし、歯茎が下がると歯の根元(歯根)が露出します。歯根は象牙質という柔らかい組織でできており、酸に弱く虫歯になりやすいのです。
この象牙質にできる虫歯を「根面カリエス」と呼び、特に以下のような方に多く見られます:
- 40代以降で歯茎が下がってきた方
- 歯周病の治療歴がある方
- 歯ブラシが強すぎて歯肉退縮を起こしている方
- 口が乾きやすくなってきた方(ドライマウス)
■ なぜ40代から増えるの?
40代頃から、少しずつ**歯茎が下がる「歯肉退縮」**が始まり、歯根が露出しやすくなります。
さらにこの年代からは、**唾液量の低下(加齢・ストレス・薬の副作用など)**も重なり、口の中が乾燥しやすくなることで虫歯リスクが高まります(Griffin et al., 2008)。
歯の根元はエナメル質に守られていないため、虫歯菌の酸に非常に弱く、すぐに進行しやすいのです。
■ 根面カリエスの予防法は?
- 高濃度フッ素入りの歯みがき剤(1450ppm)を使う
→ 特に「フッ化物滞留性」が高いジェルタイプが有効です。 - 保湿剤(保湿ジェル・口腔用リンス)を使う
→ ドライマウスの方には、保湿ケアが虫歯予防にもつながります。 - 優しい歯磨きとやわらかめの歯ブラシの使用
→ 強く磨きすぎると、歯肉がさらに下がり、露出が進みます。 - フロスや歯間ブラシを使った丁寧なケア
→ 歯の根元や間に汚れが残りやすいため、補助的清掃具が重要です。 - 定期的なフッ素塗布と歯科でのチェック
→ 根面カリエスは見た目では気づきにくく、しみるなどの症状が出たときには深くなっていることもあります。
■ まとめ:見逃しやすいけど、進行が早い根元の虫歯
根面カリエスは、「虫歯ゼロで来た人」が初めて経験する虫歯になることも多く、油断されがちです。
しかし、進行が早く、神経や歯の保存に関わる問題にもつながりやすいため、早めの対策が肝心です。
京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科では、大人世代の虫歯予防、根面カリエス対策、ドライマウスケアにも力を入れています。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
引用・参考文献:
- Griffin SO, et al. (2008). Estimating rates of new root caries in older adults. J Dent Res.
- Featherstone JDB. (2000). The science and practice of caries prevention. J Am Dent Assoc.





