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【大人で黒い歯は虫歯?】京都市中京区丸太町の団おとなこども歯科
みなさんこんにちは!
6月は歯科検診があったり、虫歯の予防月間だったりと、子供達は歯について考える機会が増えるかと思います。しかし、大人はなかなかそんなこともないので、普段の診療で質問されたり、皆さんが気になさっている事などを書いていこうかなと思います。
「これって虫歯ですか?」と気になって受診される大人の方も多いです。
全体的に黒ずんだ歯や、金属の詰め物周辺が部分的に黒く変色している場合など、患者様によって異なります。
歯が黒く見える理由には、さまざまな原因があります:
1. 着色(ステイン)
お茶・コーヒー・ワイン・喫煙などによる色素沈着です。これは歯の表面に付着しているだけなので、クリーニングで落とせます。
当院では、専用薬剤と機器で着色を除去する「ステインアウト」メニューもご用意しています。外部の着色の場合はこれだけでもだいぶ印象が変わりますよ。「ホワイトニングまでは必要ないけれど、歯をキレイにしたい」という方におすすめです。
またホワイトニングを希望される場合も丁寧に歯科医師が患者様の歯を実際に見て、カウンセリングから行なっていますので、安心して受けていただけると思います。
2. 初期虫歯
虫歯が進行し始めると、表面が白く濁ったり茶色や黒っぽく見えることがあります。痛みはない場合が多く、再石灰化で進行を止められることもあります。
3. 詰め物・被せ物の影響による変色
よく多いご相談です。
過去に入れた銀歯やアマルガム(水銀を含む合金)などの金属修復物が原因で、歯や歯茎に金属イオンが染み出して黒く見えることがあります。これは「メタルタトゥー」と呼ばれ、クリーニングでは落ちません(Bharti et al., 2010)。
また、長年使用した金属の詰め物は、劣化によってわずかな隙間ができ、そこに汚れや細菌が入り込むことで「二次カリエス(再発虫歯)」が起こることもあります。
さらに、金属自体が光を通さないために、歯の内側が暗く見えてしまうということもあり、これも見た目の黒ずみの原因になります。
4. 進行した虫歯
歯の内部で虫歯が進行していると、黒く見えることがあります。神経がすでに死んでいる場合には、痛みがないまま進行していることもあるため要注意です(Takahashi & Nyvad, 2016)。
5. 加齢による象牙質の変色
年齢とともに歯の内側の象牙質が黄み・茶色みを帯びていくことで、歯が全体的にくすんで黒っぽく見えることがあります。
この場合、ホワイトニングによって明るさを取り戻すことが可能です。
当院では、歯科医師による丁寧なカウンセリングと、安心・安全なホワイトニング施術を行っています。
■ 見た目では判断できない虫歯
歯の表面が黒く見えても、虫歯ではない場合もありますし、逆に黒くなくても中で進行していることもあります。虫歯の診断には以下のような検査が必要です:痛みもなく、即診断可能なので、定期的な受診をしてください。
• レントゲン検査(X線)
• レーザーによる虫歯診断(ダイアグノデント)(当院では通常のレントゲン検査より簡易なレーザーによる診断機器もあります)
• 歯科医師による視診・触診
とくに歯と歯の間の虫歯(隣接面カリエス)は見た目では分かりにくく、痛みも出にくいため、定期的なチェックが欠かせません(Ekstrand et al., 2001)。そして、この歯と歯の間の虫歯は、大人も子供もリスクが高いので、フロスによる日々のケアが大事ですよ。
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■ 気になったら早めに相談を
「黒い=削られるのでは?」と心配される方も多いですが、原因が着色であればクリーニングだけで済むこともありますし、初期虫歯なら削らずに管理する選択肢もあります。
加齢によるくすみであれば、ホワイトニングで自然な明るさを取り戻すことも可能です。
特に金属の詰め物を長年使っている方は、審美性や虫歯再発のリスクやさらなる金属の沈着を考えてセラミックなどへの置き換えを検討することもひとつの方法です。
患者様のご希望を考慮して治療を考えますので、気になることがあればご相談下さい。
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歯が黒く見える原因はさまざまですが、「痛くないから放っておく」はリスクの高い判断です。
京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科では、見た目では分からない虫歯や金属による変色、加齢によるくすみまで、幅広く対応しています。
お気軽にご相談ください。
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引用・参考文献:
• Bharti R, et al. (2010). Dental amalgam: an update. J Conserv Dent.
• Takahashi N, Nyvad B. (2016). Caries ecology revisited. Caries Res.
• Ekstrand KR, et al. (2001). Clinical and radiographic assessment of caries lesions. Community Dent Oral Epidemiol.


