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好き嫌い・偏食がこどもの歯並びと口腔の成長に与える影響

京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科です。
今回は、成長期のこどもの「好き嫌い」や「偏食」と歯並び・口腔育成との深い関わりについてお話します。
普段の食習慣が顎の発育や歯並びにどう影響するか、ご家族で考えるきっかけになれば幸いです。


好き嫌いや偏食が全身の発育に与える悪影響

「うちの子は食べられるものが少なくて…」と心配される保護者の方は少なくありません。
3歳までに出汁の味を覚えさせないと一生分からないなんていう話を耳にしたことがあります。
好き嫌いが強く、偏食傾向が続くと、以下のように全身の栄養バランスが偏り、成長発達にさまざまな影響を及ぼします。

たんぱく質・カルシウム不足
骨や筋肉の発育が不十分になり、低身長や筋力低下を招きやすい。

鉄・亜鉛など微量栄養素不足
免疫力低下や集中力の低下、貧血などを起こしやすくなる。

ビタミン不足
皮膚や粘膜が荒れやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなる。

食べ物を選ぶ偏食が続くと、身体の成長だけでなく、心の発達や社会性(食事を通じた体験やコミュニケーション)にも影響が出ることが知られています。


偏食が引き起こす不正咬合(歯並びの異常)

食べ物の偏りは、栄養バランスだけでなく、口の中や顎の成長に直接関係します。
特に、「食べるものの硬さ・大きさ・触感」が極端に偏ることで、顎の骨や筋肉の正常な発達が妨げられることがあります。

ここでは、偏食によって引き起こされやすい不正咬合の例をいくつかご紹介します。

叢生(歯のがたがた・重なり)
軟らかいものばかり食べていると、咬む回数が減り、顎の骨が十分に大きく育たなくなります。
その結果、歯が生えるスペースが足りず、前歯が重なったり、歯並びが凸凹になります。

過蓋咬合(深い咬み合わせ)
硬いものをほとんど食べないと、下顎の発育が遅れ、上の前歯が過剰に被さる深い咬み合わせになりやすいです。
逆に、硬いものばかり噛んでいる場合も、咬耗(歯の摩耗)が進んで歯の高さが減り、過蓋咬合が進行することがあります。

開咬(奥歯は咬むが前歯が咬まない)
咀嚼力が不足すると、飲み込み時に舌が前に出る「舌突出癖」などの悪習癖を伴いやすく、奥歯だけで咬む状態になりやすいです。

下顎後退・出っ歯
咬む力が不足すると下顎が適切に前方成長せず、結果的に上顎前突(出っ歯)傾向が進行します。

短顔傾向・顎の形態異常
硬いものを過剰に好むと、顎の骨の摩耗や過剰な筋肉負荷がかかり、咬合力が強すぎて顎が短くなる短顔傾向がみられることもあります。

このように、食の偏りはただの「好き嫌い」では済まされず、歯並び・噛み合わせに直結する重大な要因です。


口腔育成の観点で大切にしたいこと

こどもの口腔を健やかに育てるために、食事の「硬さ・大きさ・触感」を意識することはとても重要です。

硬さ
柔らかすぎるものばかりだと、咀嚼筋や顎骨の発達が妨げられます。
年齢に応じて、「前歯で噛み切り」「奥歯ですり潰す」という咀嚼の段階を体験できる硬さを取り入れましょう。

大きさ
小さく刻みすぎると、噛む回数が減り飲み込みが早くなります。
丸のみを防ぐためにも、一口でしっかり咬むサイズ感を工夫することが大切です。

触感
さまざまな食感(パリパリ・シャキシャキ・モチモチなど)を経験することで、口の感覚や舌の動きが育ち、正常な嚥下・発音にもつながります。

「噛むことは食べること以上に、口腔の発育そのもの」と考え、保護者の方と一緒に日々の食事を工夫していきましょう。


歯並びが悪いことは「小顔ではない」

最近、SNSなどで「顎が小さいほうが可愛い」「歯並びが悪いのは小顔だから仕方ない」という誤った情報を目にすることがあります。
しかし、成長不良による顎の未発達・歯並びが悪いことは決して理想的な「小顔」ではありません
むしろ成長期で顎顔面の審美不良を起こしやすいです。

乳歯の歯が詰まってる、下の前歯が隠れて見えない、舌が歯列の隙間から見える。こんなお子さまは注意が必要です。

適切に育たなかった顎は、

  • 咬合のズレ
  • 顔面の審美不良
  • 口呼吸
  • 清掃不良

を招き、将来にわたってさまざまな問題を引き起こします。

歯並びが悪いことを放置すると、
見た目の問題(審美不良)
口臭の原因
歯磨きがしにくく、むし歯・歯周病のリスク増大
咬合力の偏りで歯が割れたり擦り減る
など、生活の質に大きな悪影響を及ぼします。

歯並びは「成長の結果」であり、親御さんが食事・生活習慣を管理してあげることが何より大切です。


偏食を改善するためにできること

  1. 無理に一度に克服させようとせず、少しずつ慣れるステップをつくる。
  2. いろいろな触感・咬みごたえの食材を「体験」として用意する。
  3. 食事に集中できる環境を整える(テレビやスマホを遠ざける)。
  4. 噛む回数を増やせるよう、一口量や調理法を工夫する。
  5. 噛む力や口腔機能が弱い場合は、歯科医院や専門家に相談する。

当院でもお子さまの口腔育成を支援しています。
「これで大丈夫かな?」と思ったときは、遠慮なくご相談ください。


京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科では、お子さまの歯並びや食育、口腔機能の発達についてサポートしています。
気になることがあればお気軽にご相談くださいね。