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こどもでもホワイトニングできる?安全性と年齢制限を小児歯科医が解説

京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科です。
最近、「こどもでもホワイトニングできますか?」というご相談を受けることが増えています。
SNSやYouTubeなどで白く美しい歯が注目されるようになり、親子で「歯を白くしたい」と考える方も多いようです。

しかし、実はホワイトニングはすべての年齢で安全に行えるわけではありません。
この記事では、「ホワイトニングの効果」「こどもがホワイトニングできるか」「家庭でできるケア」について詳しくご紹介します。


1. ホワイトニングの基本:種類と効果の違い

歯を白くする方法には大きく分けて2つの種類があります。
ひとつは歯科医院で行うオフィスホワイトニング、もうひとつはご自宅で行うホームホワイトニングです。

  • オフィスホワイトニング
    歯科医院で専用の薬剤と光照射を使って行う方法です。効果が出るまでの期間が短く、1回の施術でも白さの変化を感じやすいのが特徴です。
    一方で、使用する薬剤が高濃度なため、一時的な痛みや知覚過敏を感じる方もいます。
  • ホームホワイトニング
    歯科医院で作製したマウスピースに専用ジェルを入れ、自宅で2週間ほど継続して行う方法です。
    効果が現れるまでには少し時間がかかりますが、自然な白さが長持ちしやすいのがメリットです。

このように、ホワイトニングの種類によって「効果の出方」や「痛みのリスク」が異なります。
そのため、患者さま一人ひとりの歯の状態・ライフスタイルに合わせた選択が大切です。


2. こどもへのホワイトニングはできる?

結論から言うと、成長期のこどもへのホワイトニングは基本的に推奨されません。

当院でも使用している代表的な薬剤として、GC社のTiON(ティオン)オフィスTiONホームがありますが、メーカーの公式見解では次のようにされています。

  • 「TiONオフィス」は**成人(20歳以上)**を対象としており、永久歯が生え揃って歯根が成熟した方に限られます。
    幼若永久歯への使用は推奨されていません。
  • 「TiONホーム」についても、こどもへの明確な使用基準は設けられておらず、安全性データが十分ではありません。

つまり、永久歯の成長途中にあるお子さまに対して、薬剤によるホワイトニングを行うことは様々リスクを伴います。

こどもの歯は、エナメル質が薄く象牙質が柔らかいため、知覚過敏が起こりやすいだけでなく、将来的に着色しやすい歯質になる可能性もあります。
そのため、当院では成長が安定した高校生以降を目安にホワイトニングのご相談をお受けしています。


3. こどもの歯を白く保つためにできる家庭での対策

ホワイトニングを行わなくても、日常のケアで「白く健康的な歯」を維持することは十分可能です。
特に小児期は、次のようなポイントを意識することで、将来的にホワイトニングが必要になりにくい口腔環境をつくることができます。

■ 家庭でできるケアのコツ

  • 着色汚れを防ぐ歯磨剤を使う
    「ホワイトニング効果のある歯磨剤」には、歯の表面のステイン(着色汚れ)を除去する成分が含まれています。
    ただし、研磨剤が強い製品はこどもの歯に刺激が強すぎることがあるため、低研磨タイプでフッ素配合のものを選ぶのがおすすめです。
  • お茶・コーヒー・カレーなどの色素食品に注意
    着色汚れは日常の飲食からも付着します。飲食後はできるだけ早めにうがいをしたり、歯磨きを心がけましょう。
  • 定期検診とクリーニングを継続する
    ホワイトニングをしなくても、定期的なプロフェッショナルクリーニングで歯の表面の汚れを除去すれば、白く健康的な歯を保つことができます。

4. 自己判断でのホワイトニングはNG

最近では、ネット通販などで「セルフホワイトニング」「自宅でできる簡単ホワイトニング」などの製品が販売されています。
しかし、これらの多くは歯科医師の管理下で使用される薬剤とは異なり、効果が不十分だったり、歯や歯ぐきを傷めるリスクがあります。

特にこどもがいるご家庭では、親御さんが使用している薬剤を誤ってお子さんが使ってしまうケースも報告されています。
必ず歯科医院で相談し、安全で適切な方法を選ぶようにしましょう。


5. こどもにとっての“おすすめケア”は?

「ホワイトニングはまだ早いけれど、歯を白く保ちたい」というお子さんには、以下のような方法がおすすめです。

  • フッ素塗布やシーラントによるむし歯予防
  • 定期的なクリーニングで汚れを落とす
  • 着色しにくい食習慣を身につける
  • 歯並びの改善(小児矯正)でブラッシングをしやすくする

これらを継続することで、結果的に「白く清潔感のある歯」を保つことにつながります。


6. まとめ:こどものホワイトニングは慎重に

ホワイトニングは、確かに歯を白く見せる効果的な審美治療です。
しかし、成長期のこどもにはまだ早いことが多く、まずは歯の健康・予防を優先することが大切です。

ホワイトニングの料金や種類痛みの有無などは、年齢や歯質によっても異なります。
当院では、こどもから大人まで、有資格者による親子で通えるホワイトニング相談を行っております。

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたやお子さまの歯が、健康的で美しく輝くようサポートいたします。


京都市中京区 丸太町駅から徒歩2分の歯科医院、団おとなこども歯科
小児歯科・ホワイトニング・矯正治療・定期検診を通じて、地域の皆さまの笑顔をサポートしています。