
コラムCOLUMN
子どもの歯磨き粉の選び方【新ガイドライン】
こんにちは、京都市中京区の団おとなこども歯科です。当院では、歯医者さんがはじめての小さなお子様もたくさんご来院いただいております。子どもの場合、歯が生えてくるのが生後6か月ごろからで、2歳までに乳歯が生え揃います。歯が生え揃っていくにつれて歯磨きも難しくなり、歯を磨かせてくれない、磨けてるかどうか分からないなど、保護者の方からたくさんのお困りのお声をいただきます。
今日はその中でも特に多い、『歯磨き粉ってどれがおすすめなの?』について解説していきます。
子供の歯は成長段階にあり、適切なケアがとても重要です。2023年に日本小児歯科学会を含む4つの学会から新たに小児の歯磨剤のフッ素濃度の推奨量がガイドラインとして発表されました。このガイドラインに基づいて、適切な歯磨き粉の選び方をご紹介します。
1. フッ素濃度の選び方
フッ素は虫歯予防に非常に有効ですが、適切な濃度を選びましょう!
- 6歳以下の子供の場合:
- 新しいガイドラインでは、フッ素濃度は1000ppm以下が推奨されています。小さな子供は歯磨き粉を飲み込むことが多いため、濃度が高すぎるとフッ素中毒のリスクがあります。特に成人向けの1450ppmもものは使用を控えるようにしましょう。
- 6歳以上の子供の場合:
- フッ素濃度は1000~1450ppmが適しています。この年齢になると、飲み込むリスクが減少し、高濃度のフッ素が効果的に虫歯を予防します。500ppm以下の濃度はむし歯予防に効果が少ないことが分かっているため、小学校に入ったら1450ppmの歯磨き粉を使用しましょう。
2. 味とフレーバーの選び方
子供が楽しく歯を磨けるように、フレーバー選びも重要です。
- ミントフレーバー:
- 子供によってはミントの味が強すぎることがあります。ミント以外のフルーツフレーバー(ストロベリー、バナナ、オレンジなど)を選ぶと、子供が抵抗なく歯磨きを楽しむことができます。個人的な好みとして、メルサージュキッズシリーズやホームジェルシリーズはおすすめ。
- フレーバーのバリエーション:
- 子供の好みに合わせて、複数のフレーバーを試してみるのも良いでしょう。飽きないようにするために、いくつかの種類を用意しておくことも一つの方法です。
3. 安全性の確認
小児用歯磨き粉は、子供の健康を第一に考えた成分で作られているものを選びましょう。
- 低発泡剤:
- 子供用の歯磨き粉には、ラウリル硫酸ナトリウムなどの発泡剤が少ないものが良いです。低発泡の方がすすぎやすく、子供にとって使いやすいです。また、泡立ちが多いと磨けていない部分が泡で見えづらいため、特に仕上げ磨きで使用するものはジェルタイプのものがおすすめ。
- 無添加:
- 保存料、着色料、人工香料が少ない、または含まれていない製品を選ぶことも重要です。これにより、アレルギーや口腔内の刺激を避けることができます。
4. 知覚過敏対応
しみる痛みを訴える場合は使用をおすすめ
- 知覚過敏用の歯磨き粉:
- 硝酸カリウムやストロンチウムクロライドを含む歯磨き粉は、知覚過敏の症状を緩和するのに役立ちます。ただし、歯の痛みは知覚過敏症だけでなくむし歯や他の病気の可能性もあるため、勝手に判断せずにまずはかかいりつけの小児歯科医へ相談してみましょう。
5. 子供の年齢に応じた選び方
年齢に応じて、適切な歯磨き粉を選ぶことが重要です。
- 0~2歳:
- 歯が生えてきた初めての歯磨きは、何も付けず水だけでブラッシングしてみましょう。歯磨き粉を使用する場合は、フッ素濃度が1000ppm以下のものを選び、ごく少量を使用します。米粒1つくらいを目安にして、磨き終わったらかるくガーゼなどでふき取りましょう。就寝時に添い乳をする場合、歯磨きが難しいためガーゼで歯面をふき取るなどのケアで代用ししょう。
- 2~6歳:
- フッ素濃度500~1000ppmの歯磨き粉を使用し、豆粒大の量を使います。自分磨きがどんどんできるようになるため親の監督のもとで歯磨きを行わせます。本人磨きは、その後のブラッシング習慣をつけるのに非常に大切ですが、汚れを取りるのは難しいため必ず保護者による仕上げ磨きが必要です。すすぎすぎるとフッ素が流れ出てしまうため、軽く行うようにします。
- 6歳以上:
- フッ素濃度1000~1450ppmの歯磨き粉を使用し、子供自身で適切な量を使って磨けるよう指導します。12歳まで仕上げ磨きを行ってください。保護者に中には、小学校に入ったら仕上げ磨きをしなくなってしまう方がいらっしゃいますが、むし歯のリスクが大きくなるため必ず仕上げ磨きを行うようにしてください。この時、どこが磨けていないか、どのようにブラシを当てたら良いかなど、お子様に指導してあげてください。分からない場合は、かかりつけ医に相談します。
- 小学校の4年生以降になると、本人磨きが上手くなって仕上げのチェックだけで良くなることがあります。保護者の方のサポートがその子の今後の口腔内環境を左右するため、ぜひ習慣化してくださいね。
6. 子供への歯磨き指導
正しい歯磨きの方法を子供に教えることも重要です。
- ブラッシングテクニック:
- まず磨く順番を決めましょう。好きなところから磨き始めると、磨けていないところが分からなくなってしまいます。『コの字』で右上→左上→左下→右下と磨くのがおすすめです。歯ブラシはペングリップで持つようにし、ブラシを縦方向に使用することで歯と歯の間の汚れを効率よく落とすことができます。必要に応じてフロスを使用しましょう。子どもの場合、電動歯ブラシは歯ぐきを痛めないように注意が必要です。
- タイミングと頻度:
- 毎食後と寝る前の最低1日2回以上、3分間のブラッシングを習慣づけることが理想です。どちらも本人磨き→仕上げ磨きの順で行います。
まとめ
子供の歯の健康を守るためには、適切な歯磨き粉を選ぶことが重要です。フッ素濃度、フレーバー、安全性、知覚過敏対応、年齢に応じた選び方に注意を払いましょう。これらのポイントを踏まえた歯磨き粉の選び方で、子供の口腔健康をしっかりとサポートしましょう。また当院では歯科専売の口腔ケア用品を多数取り揃えております。物品購入だけでのご来院も可能ですので、気になる商品やおすすめ商品を知りたい方はぜひお気軽にご相談ください。
今後も皆さまにとって有益な情報を発信してまいります。健康な歯を保つために、適切な製品とケアを続けていきましょう!ではまた。





