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子供の歯の着色
皆様、残暑厳しい季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
子供の歯に着色が見られる場合、心配だと思います。結構気になってらっしゃる方が多いので着色の原因を理解して、適切な対策をお話していこうと思います。着色の原因と対策、歯科医院で提供できるメニューについて説明します。
着色の原因
歯の外からの着色に絞って原因と対策をお話していきます。
1.不適切なブラッシング
- ブラッシング不足: 毎日の歯磨きがうまくできていない場合だと、プラークや食べ物の残留物が蓄積し、着色が生じやすくなります。例えば仕上げ磨きができていない時は、子供さんのみのブラッシングでは取り残しがあります。特に前歯の隙間や唇側、裏側は磨き残しが多く、唾液がいきわたりにくい場所なのでプラークも溜まりやすいです。プラークで表面がざらざらしていると汚れがさらに蓄積しやすいので、負のループのようにさらに蓄積していきます。
- 特定のオレンジ色素を出す細菌によるものでオレンジプラークがつく場合もあります。
2.食べもの、飲食物による着色
好んで色の濃いものを多く摂取していることが理由の場合があります。
- 色素の濃い飲み物: 麦茶やチョコレート飲料や色の濃いジュース、炭酸飲料などは、歯の表面に色素を残しやすく、茶色い着色の原因となることがあります。
- 食べ物: ソースやシロップ、ベリー類など色が濃い食品も、歯に色素を残す可能性があります。
3. 虫歯による着色
- 初期の虫歯は脱灰して白くなりますが、進行するとだんだんと暗い黒がかった色になります。よく穴があいてから虫歯だと思われますが、進行しても穴があかず、奥に進行して何となく暗い色に見える場合があります。目で確認できる虫歯は既にかなり進行しているので、そうなる前に歯科医院に定期的に受診することを心掛けてください。
4. 口が開いている
実は知られていないですが多い原因です。歯並びや姿勢が原因で口が開いている状態いわゆるポカン口や、寝ているとき口を開いているなどで口が無意識の時に開いていることが原因の場合。着色が唇の位置についている場合などがあります。着色と口が開いていることがどう結びつくのかと思われる方もいらっしゃることでしょう。口が閉じられていないと歯の表面に唾液が触れずに、歯の表面が乾いてしまいます。唾液には自浄作用と呼ばれる汚れを自然と洗い流す作用があります。口の中のphを緩衝して虫歯になりにくくもしてくれる作用もあります。この場合は着色を取るだけではなく、原因であるポカン口や歯並びや口周りの筋肉を鍛えないことには繰り返してしまいます。また、口の中の乾燥は口臭の原因にも繋がりますので、ぜひご相談ください。
家庭でできる対策
1. 適切な口腔ケア
本人が気にされている場合などは歯を傷つけない方法で専門的に除去することも可能です。ご自身で大人用の歯磨き粉などを使ったり、強い圧でゴシゴシするのも控えたほうがいいです。
着色の原因を知り、対策を知ることが一番大事なので、この機会に定期検診してみてください。
- 正しいブラッシング: 子供の歯磨きをサポートし、正しいブラッシングの方法を教えましょう。特に前歯の裏側も忘れずに磨くことが重要です。歯磨き指導を受けて、変わったとのお声をいただきます。
- デンタルフロスの使用: 歯と歯の間をフロスで清掃し、プラークや食べ物の残留物を取り除きます。
2. 食事と飲み物の選択
- 着色しにくい飲食物を選ぶ: 水や無糖のお茶など、歯に色素を残しにくい飲み物を選びましょう。
- 飲食後のすすぎ: 着色しやすい食品や飲料を摂取した後は、口をすすぐ習慣をつけましょう。
3. 定期的な歯科検診
- プロフェッショナルクリーニング: 歯科医院で定期的にクリーニングを受けてください。
- フッ素の適切な使用: 適切な量のフッ素を使用することが大切です。当院はおうちで取り入れやすいフッ素ケア用品も生活スタイルに合わせていろいろ取り揃えております。
歯科医院での対応
1. プロフェッショナルクリーニングとポリッシング
- 歯科医院でのクリーニングとポリッシングは、歯の表面のステインやプラークを除去し、歯を本来の色に戻します。特に、歯の裏側や隙間に溜まった汚れをしっかりと取り除きます。
- 歯科医院では、研磨剤の入っていない歯科専用の歯磨剤と専門的な器機を使っていますがそれだけで十分に除去できるの場合がほとんどです。また、姿勢や癖、歯並びによる着色であった場合は、今後放置していくとお口の成長に影響を及ぼしますので、着色がきっかけでも自己判断なさらずにいらっしゃってください。
2. 筋機能療法
特にポカン口などは癖や口腔周りの筋肉の低下も関係しているので、早期に原因を知り対策することが大事です。団おとなこども歯科では、お口周りの筋肉を鍛える筋機能療法も行っておりますので、正しいお口の発育のサポートもしています。当院に通っていただいているお子様やご家族の方には定期検診の際に、虫歯以外にもご家族の方が気がつかなかった癖や歯並びの変化まで管理させていただいております。
3. ホームケア指導
- 歯科医や歯科衛生士が、親と子供に対して日々の口腔ケアの方法を指導し、着色を防ぐためのアドバイスを提供します。団おとなこども歯科ではスタッフが定期的にケアグッズの見直しをしたり、実際に試しているので患者さんのニーズにあった指導やケアグッズの紹介を心掛けているので、ぜひご相談ください。
4.シーラントの適用
- 奥歯の溝にシーラントを適用することで、汚れや細菌が溜まりにくくなり、着色や虫歯のリスクを減らします。
研磨剤の使用についての注意点
- エナメル質への影響:
- 子供の歯のエナメル質は大人に比べて薄く、柔らかいため、研磨剤が強すぎるとエナメル質を傷つける可能性があります。これにより、歯の表面が荒くなり、むしろ汚れや色素が付着しやすくなることもあります。
- 年齢に応じた使用:
- 研磨剤入りの歯磨き粉を使用する場合は、子供の年齢に応じた製品を選ぶことが重要です。小児用の歯磨き粉には、通常、研磨剤の粒子が細かく、エナメル質に優しい処方がされています。
- 頻度の制限:
- 研磨剤の使用は毎日ではなく、定期的(例えば週に1回程度)に行うことをお勧めします。普段はエナメル質に優しいフッ素入りの子供用歯磨き粉を使用すると良いでしょう。
- 歯科医の指導の下での使用:
- 研磨剤を使用する前に、歯科医に相談することをお勧めします。特に、茶色い着色の原因が特定されていない場合や、エナメル質に異常がある場合に、間違った方法で自己流で歯を傷めないためにも、必ず相談してください。
専門家のアドバイスを受けながら、安全で効果的な方法を選ぶことが大切です(^^)子供の歯の健康を保つために、歯科医院での定期的な検診と適切なホームケアを心がけましょう。
最寄り駅は丸太町駅の団おとなこども歯科。烏丸御池駅よりいらっしゃる場合は徒歩7分ほどです。市バスからも来院いただけます。


